「老後のためにお金を貯めましょう」
平均寿命が延びる中、支給される年金額は徐々に減ってきていて、今後も少子高齢化が進むことを考えるとやっぱり老後の生活費は不安になります。
若い頃からコツコツとお金を貯めて、老後生きていくための資金にする。大切な行動です。
「でも、本当にお金だけでいいの?」と私は思うようになった。
結構前に橘玲さんの「幸福の資本論」という本を読んだ。
この本では幸福になるためのインフラとして「金融資本」「人的資本」「社会資本」という3つの資本が必要であると謳っています。
この考え方が私には非常にしっくりきていて、老後問題を考えたときにもこの3つの資本への対策を講じていけばいいのでは、と感じています。
最初の「金融資本」は誰もが危機感を抱いているお金の話なので特に説明はいらないと思います。
冒頭に書いたようにコツコツとお金を貯めていくだけですね。
実際は、「持ち家なのか賃貸なのか」、「どこに住むのか」、「どんな老後生活を送りたいのか」、といった事柄で必要な資金は変わってくるとは思いますが、今回は細かい話はやめます。
次の「人的資本」は自身の能力を指します。勉強もここへの投資ですね。
定年退職をしても次の働き先を見つけられる能力があれば、老後に必要な資金は少なくて済むというわけです。
ただ、身体面で言うならば、老後は能力値よりも「健康」が重要で、どれだけ健康寿命を引き伸ばせるかが勝負になってくる思うのです。
だから食事や運動習慣はもちろんのこと、何よりも「定期検診」が大切になのでは、と感じるようになってきました。
定期検診には時間もお金もかかるので面倒ですが、やっぱり健康を維持していくために必要な投資先ではないでしょうか。
そして最後の「社会資本」は、いわゆる人間関係というやつです。
結婚して子供ができるだけである程度の人間関係が形成されますが、独身だとそれなりに行動をしないと孤独さが増していくと想像できます。
特に男性は会社の人間関係が人生の多くを占めていて、定年退職によって人間関係が失われてしまいがちです。
老後に健康で、かつ、お金があったとしても話す相手が誰もいない生活はキツそうです。少なくとも私には耐えられそうにない。
だから、今のうちから社会資本を貯めるためのアクションをしていかなくちゃな、と思うわけです。
でも人間関係を作っていくって結構難しいんですよね。
生まれ育った地元を離れて東京で働いていると、どうしても仕事だけの人間関係になっちゃう。
「私、失敗したなー」って思うのが仕事とプライベートをきっちりと分けた人間関係としてきたこと。
東京に来てからほとんどプライベートの付き合いはしてなくて、このブログの内容からも分かるように定時後や休日に職場の人とは全く会っていないんですよね。
今までは「自分の時間が増えるのは良いな」と思っていたんですが、考え方を変えてみると「社会資本への投資機会を捨てている」という見方もできるな、と。
だから面倒は面倒なんですが、今後は社会資本への投資も少しずつしていこうと思うのです。
ということで話をまとめると、老後への準備としてはお金だけじゃなくて、人的資本(健康)や社会資本(人間関係)にも時間やお金を投じていった方がいいなーと思うようになっています。
今回は以上です。
では、また。